SOHO向けNASの選定基準とモデル比較

データの安全性とRAID構成の選択

  • 万が一のハードディスク故障時にデータを失わないよう、最低2台以上のディスクを搭載できるモデルを選択する
  • 2台のディスクに同じ内容を書き込むRAID 1(ミラーリング)構成を基本とし、1台が故障しても業務を継続できる体制を整える
  • 4台以上のモデルでは、容量と安全性のバランスに優れたRAID 5や、メーカー独自の冗長化技術に対応しているかを確認する
  • ディスク自体の品質にもこだわり、24時間稼働を前提としたNAS専用のハードディスクを採用することが望ましい

処理能力と同時接続人数の把握

  • 接続するユーザー数や扱うファイルサイズに合わせて、CPUの性能やメモリ容量が十分なモデルを選定する
  • 動画編集や高解像度の画像管理など、負荷の高い作業を行う場合は、データの転送速度を左右するプロセッサ性能を重視する
  • 同時にアクセスする人数が増えても動作が重くならないよう、メモリの増設が可能なモデルを選択肢に含める
  • ネットワーク端子が高速な規格(2.5GbEや10GbE)に対応しているか、将来的なオフィス環境の高速化を見据えて確認する

OSの使いやすさと独自アプリの充実

  • ブラウザから直感的に操作できる管理画面を備え、専門的なコマンド知識がなくても設定変更ができるメーカーを選ぶ
  • 外出先から安全にファイルへアクセスできるリモート接続機能が、高度なネットワーク設定なしで利用できるかを確認する
  • スマートフォンの写真バックアップや、クラウドストレージとの同期など、業務を効率化する専用アプリのラインナップを比較する
  • 複数のユーザーごとにアクセス権限(読み取り専用、書き込み禁止など)を細かく、かつ簡単に設定できるモデルが望ましい

セキュリティ機能とサポート体制

  • ランサムウェア対策として、過去のデータの状態を保存できる「スナップショット機能」を搭載しているモデルを最優先する
  • ウイルススキャン機能や、不正アクセスを検知して遮断するファイアウォール機能が内蔵されているかを確認する
  • OSのアップデートが頻繁に行われ、新たな脆弱性に対して迅速に対応しているメーカーであるかを評価する
  • 日本国内でのサポート体制が整っており、故障時のセンドバック修理や代替機の貸出サービスがあるかを確認する

設置環境と静音性・省電力

  • オフィスや自宅のデスク周りに置く場合、稼働音や振動が少ない静音設計のモデルを選択する
  • 夜間や休日など、使用しない時間帯に自動でスリープするスケジュール機能により、消費電力とディスクの摩耗を抑える
  • 設置場所のスペースに合わせて、タワー型やコンパクト型など、放熱性能を維持しつつ最適な形状のものを選ぶ
  • 予期せぬ停電から機器を守るため、無停電電源装置(UPS)との連動機能があることを必須条件とする