NASへのバックアップ設定と運用

3-2-1ルールの適用

  • データのコピーを3つ持ち、2つの異なるメディアに保存し、1つはオフサイト(遠隔地)に置く原則を徹底する。
  • NAS内のデータは「原本」ではなく「バックアップ先」の一つ、あるいは「共有の原本」として位置づける。
  • NAS自体の故障に備え、NASからさらに別の場所へバックアップを取る二重化を必須とする。

外部HDD(USB)への自動バックアップ

  • NASのUSBポートに外付けHDDを接続し、スケジュール機能で深夜などに自動バックアップを実行する。
  • 物理的な切り離しができないため、落雷や過電圧のリスクを考慮し、耐震・耐サージ対策を施す。
  • 「増分バックアップ」を設定し、変更があったファイルのみを保存することで、バックアップ時間の短縮と容量の節約を図る。

クラウドストレージとの同期

  • NASメーカーが提供するクラウド同期アプリを利用し、Google DriveやOneDrive、B2等と自動連携させる。
  • 火災や地震などの物理的な災害でNAS本体が失われた際でも、クラウド上のデータから復旧できるようにする。
  • すべてを同期するのではなく、重要度の高い機密データや最新의業務ファイルに絞ってクラウドへ送る運用を行う。

バージョン管理(履歴保持)の設定

  • ファイルを誤って上書き・削除した場合に備え、数世代前の状態に戻せる「バージョン管理」を有効にする。
  • ランサムウェア対策として、感染前の健全な状態に戻せるよう、保存期間や世代数を適切に設定する。
  • 履歴が増えすぎてストレージを圧迫しないよう、自動削除(ローテーション)のルールを決めておく。

バックアップの健全性確認

  • 「バックアップ設定が完了したこと」で満足せず、正しく実行されているか通知メールやログを定期的に確認する。
  • 半年に一度は、バックアップデータから実際にファイルを1つ取り出し、正常に開けるか「復旧テスト」を実施する。
  • ハードディスクの寿命を考慮し、S.M.A.R.T.情報(故障予兆)を確認して、異常があれば早めにディスクを交換する。