UniFiで実現するスマートなゲストWi-Fi運用:バウチャー認証・ポータル画面・帯域制限・スケジュール管理の使いこなし術

ゲストWi-Fiを「ただの開放」から「管理されたサービス」へ

来客用にWi-Fiを提供する際、単にパスワードを共有するだけでは、近隣への漏洩や、特定のユーザーによる帯域占有(大容量ダウンロード等)のリスクが伴います。UniFiのエコシステムを活用すれば、ホテルのような**「キャプティブポータル(認証画面)」「バウチャー(利用券)」**を、専用サーバーなしでスマートに運用できます。


1. キャプティブポータルのカスタマイズ

接続時にブラウザで自動表示されるポータル画面を設定します。

  • ブランド訴求: 自社のロゴや背景画像、利用規約を表示。
  • 認証方式の選択: * Password: 共通のパスワード入力。
    • Voucher: 発行したコードを入力(後述)。
    • Free Access: 同意ボタンを押すだけで接続。

2. バウチャー(利用券)認証による厳格な管理

「誰がいつまで使えるか」を動的に管理できます。

  • 利用期間の限定: 「8時間限定」「1日間」など、コードごとに有効期限を設定。
  • デバイス数の制限: 1つのコードで1端末のみ、あるいは3端末まで、といった制限が可能。
  • 用途: 受付で「本日のWi-Fiパスワード」として印刷して渡す、あるいはイベント時に期間限定で配布する運用に最適です。

3. 帯域制限(Bandwidth Profile)による業務の保護

ゲストの通信が業務(Web会議など)を圧迫しないよう、上限を設けます。

  • 設定のコツ: [Settings] > [Profiles] > [Bandwidth Profile] で「Guest Profile」を作成(例:下り10Mbps / 上り2Mbps)。
  • 適用: ゲスト用ネットワーク全体、またはユーザーごとにプロファイルを適用。これにより、一人が動画視聴を始めても、他のユーザーや業務通信に影響が出ません。

4. スケジュール管理(Wi-Fi Scheduler)

夜間や休日など、オフィスに誰もいない時間帯にゲストWi-Fiを公開し続けるのはセキュリティ上のリスクです。

  • 自動オン/オフ: 営業日の9:00〜18:00のみSSIDを放送し、それ以外の時間は自動で停波するようスケジュールを設定します。

5. UniFiにおける「最強の隔離設定」の総仕上げ

ポータル機能を使う場合でも、以下の設定が「鉄則」です。

  • Guest Network: 設定画面の「Network Type」を必ず [Guest Network] に設定すること。これにより、UniFi側が自動的に「Client Isolation(子機間通信禁止)」と「内部LANへのアクセス遮断」のACLをバックグラウンドで生成してくれます。