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目的

macOSは初期状態でも比較的安全だが、利便性のために一部の共有機能や診断データの送信が有効になっている。サードパーティ製ツールに頼る前に、OS標準のセキュリティ機構を限界まで引き上げ、外部からの不要な侵入経路や情報漏洩のリスクを最小化する。Mac環境を業務で安全に運用するための必須設定。

実践手順

ゲートキーパーとFileVaultの強制(基本防御の確立)

  • FileVault(ディスク暗号化)の有効化
    • 「システム設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「FileVault」を開く。
    • FileVaultを「オン」にする。復旧キーは安全なパスワードマネージャー(1Password等)に必ず保管し、iCloudのみの保存は避ける。これで物理的な盗難時のデータ流出を防げる。
  • アプリ実行権限の制限
    • 同じく「プライバシーとセキュリティ」の「セキュリティ」セクションを確認。
    • ダウンロードしたアプリケーションの実行許可を「App Storeと確認済みの開発元からのアプリケーションのみ」に制限しておく。

ネットワーク露出の制限(ステルス化)

  • アプリケーションファイアウォールの有効化とステルスモード
    • 「システム設定」>「ネットワーク」>「ファイアウォール」へ進む。
    • ファイアウォールを「オン」にした後、「オプション」を開く。
    • 「ステルスモードを有効にする」をオンにする。これで外部からのICMPクエリ(Pingなど)に反応しなくなり、ネットワーク上での存在を隠蔽できる。
  • 不要な共有機能の完全停止
    • 「システム設定」>「一般」>「共有」を開く。
    • 「画面共有」「ファイル共有」「リモートログイン(SSH)」など、普段使用しない共有サービスのチェックをすべてオフにする。

ロック制御とプライバシー情報の遮断

  • 画面ロックの即時有効化
    • 「システム設定」>「ロック画面」を開く。
    • 「スクリーンセーバが開始されたとき、またはディスプレイがオフになったときにパスワードを要求」の項目を「すぐに」または「5秒後」に設定する。
  • 診断データ共有の停止
    • 「プライバシーとセキュリティ」>「解析と改善」へ進む。
    • 「Mac解析を共有」をオフにする。意図しない業務上のログやメタデータが外部に送信されるリスクを排除するため。