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HDD・SSDとは
HDD(Hard Disk Drive)とSSD(Solid State Drive)は、データを保存するストレージ(記憶媒体)である。メモリとは異なり、デバイスの電源を切ってもデータが消去されないという特徴がある。
OSやアプリケーション、写真、動画、業務データなどは、すべてストレージへ保存される。また、PCやNASを購入・増設する際には容量だけでなく、ストレージの種類も重要になるのでひととおり整理しておくと迷わなくて済む。
ストレージの主な種類
- HDD
- SATA SSD
- NVMe SSD
HDDとSSDの大まかな違い
| 項目 | HDD | SSD |
|---|---|---|
| 保存方式 | 磁気 | 半導体 |
| 速度 | △ | ◎ |
| 価格 | ◎ | △ |
| 容量 | ◎ | ○ |
| 静音性 | △ | ◎ |
| 耐衝撃 | △ | ◎ |
HDDのサイズ
HDDには主に2種類のサイズがある。
3.5インチ
- デスクトップPC
- NAS
- サーバー
大容量モデルが多く、価格も安い。
2.5インチ
- ノートPC
- 小型PC
- 一部NAS
省スペースだが、大容量モデルは少ない。
また価格も3.5インチに比べると高めである。
HDDの回転数
HDDには5400rpm・7200rpmなどの回転数がある。
- 5400rpm:静音性・省電力に優れる
- 7200rpm:高速だが消費電力や発熱は大きい
家庭用NASでは静音性・消費電力・価格のバランスから5400rpmが多く採用されている。一方、速度を重視する環境では7200rpmが選ばれることもある。
SSDの種類
SSDにもいくつかの種類がある。
SATA SSD
- SATA接続
- HDDから移行しやすい
- 一般用途向け
NVMe SSD
- PCI Express接続
- SATA SSDより高速
- 最新のPCでの主流
用語について:M.2はSSDの形状であり、NVMeやSATAは通信方式である。
耐久性について
HDDとSSDでは故障の特徴も異なる。
HDD
- 経年劣化
- モーター故障
- ヘッド故障
- 衝撃に弱い
SSD
- 衝撃に強い
- 書込み回数に寿命がある
- 突然故障する場合がある(HDDより予兆が少ない)
どちらも突然使えなくなる可能性があるため、バックアップは必要である。
また、SSDには「TBW(総書込可能容量)」という耐久性を表す指標があり、数値が大きいほど長期間の書き込みに耐えられる。
2026年時点の特徴
現在ではPCのシステムドライブはSSDが一般的である。一方、大容量データの保存ではHDDの優位性も依然として大きい。
| 用途 | 推奨 |
|---|---|
| デバイスのOS・アプリインストール領域 | SSD |
| PCの写真・動画保存領域(別ドライブなど) | HDDまたはSSD |
| NASに搭載するストレージ | HDDが主流 |
| バックアップ用外付けストレージ | HDDが主流 |
価格と容量
HDD
- 容量あたりの価格が非常に安い
- 8TB~24TB以上も一般的
SSD
- HDDより高価
- 年々価格は下がっている
- 4TB以上では価格差が大きい
SSDは半導体価格の影響を受けやすく、数か月単位で価格が大きく変動することもある。一方HDDは比較的価格変動が少ない。
| 容量 | 主な用途 | 2026年時点の位置付け |
|---|---|---|
| 256GB | 軽い事務作業・Web閲覧 | 最低限。OSだけでも余裕は少ない |
| 512GB | 一般的なノートPC | 現在の標準容量 |
| 1TB | クリエイティブ用途・ゲーム・業務PC | 十分な容量 |
| 2TB | 写真・動画が多いPC | 余裕がある |
| 4TB | ワークステーション・動画編集 | 大容量 |
| 8TB | NAS・バックアップ | 小規模NASで人気 |
| 12TB | NAS・バックアップ | コストパフォーマンスが高い容量帯 |
| 16TB | NAS・バックアップ | SOHOでも導入例が多い |
| 20TB以上 | 大容量NAS・長期保存 | 容量重視の用途向け |
補足
- PCのシステムドライブは512GB〜1TBが現在の主流
- NASは8TB〜16TBのHDDが導入しやすい価格帯
- バックアップ用途では容量単価の安いHDDが選ばれることが多い
- SSDは容量が大きくなるほど価格差が大きくなる傾向がある
NASでのSSDの利用状況
最近のNASでは、SSDは主に次の2つの方法で利用される。
SSDキャッシュ
HDDへ保存されたデータのうち、頻繁に利用するデータをSSDへコピーし、高速化する仕組み。元データはHDDへ保存されたままであり、SSDには頻繁に利用するデータのコピーが保存される。
多くのNASではM.2 NVMe SSDがSSDキャッシュとして利用される。
オールフラッシュNAS
保存領域そのものをSSDだけで構成するNAS。
HDDを搭載しないため非常に高速だが、大容量では価格が大きく上がる。企業向けや高性能用途で利用されることが多い。
M.2 NVMe SSDについて:現在のNASでは、M.2 NVMe SSDをSSDキャッシュやストレージプール(保存領域)として利用できる製品が増えている。
小規模環境ではどう考えるか
家庭やSOHOでは用途によって使い分けるのが一般的である。
例
- PCのシステムドライブ:SSD
- NAS:3.5インチHDD
- SSDキャッシュ:M.2 NVMe SSD
- 持ち運び用ストレージ:SSD
ストレージは速度だけでなく、容量・価格・用途・耐久性を考慮して選択することが重要である。
まとめ
- HDDは大容量・低価格なストレージである
- SSDは高速・静音・耐衝撃性に優れる
- PCではSSD、NASではHDDが主流である
- NASではM.2 NVMe SSDをキャッシュとして利用する製品も多い
- ストレージは用途に応じて選択することが重要である
