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クラウドだけにデータを保存しないという考え方
オンラインストレージは、事業者側でデータ消失対策が講じられており、データが失われにくいよう設計されている。しかし、
- サービス障害・終了(物理的な障害、経営上の理由からのサービス停止)
- アカウント停止(規約違反、AI誤検知などによるBAN)
- インターネット接続障害
などにより、一時的もしく恒久的にデータを利用できなくなることがある。
そのため、重要なデータはクラウドだけに保存せず、手元にも最低1つコピーを保持するという運用を行なう。
ローカルへコピーを保持する方法
ローカルへコピーを保持する方法にはいくつかある。
- 利用中のPCとの同期
- 外付けSSD・HDDへのコピー
- クラウドサービスからの定期的なエクスポート
更新頻度が高いデータや総容量が大きいデータであれば、同期による運用が最も管理しやすい。
同期による運用のメリット
同期を利用すると、
- 常に最新状態を維持しやすい
- サービス障害でも利用できる
- アカウント停止時でも同期済みデータを利用できる
- インターネットが無くても作業できる
- 大容量ファイルを高速に扱える
などのメリットがある。
同期による運用のデメリット
一方で、同期にも注意点がある。
- ローカルストレージ容量を多く消費する
- ランサムウェアなどの影響が同期先へ及ぶ可能性がある
- ローカルにもデータが保存されるため情報漏えい対策が必要になる
- 同期設定を誤ると意図しない削除や更新が反映されることがある
そのため、BitLocker・FileVaultなどの暗号化やバックアップなど、他の対策と組み合わせて運用したい。
オンデマンド同期利用時の注意
オンデマンド同期(クラウドサービスによって呼称は異なる)だとファイル名だけローカル上に見えていて実体はクラウドのみという機能がある。
この状態では、通信障害やアカウント停止が発生した際にデータへアクセスできず、リスクヘッジとしてローカルに保持している意味をなさない。
必要なファイルだけをダウンロードする仕組みとして便利だが、「クラウド障害への備え」という目的では注意が必要である。
小規模環境ではどう考えるか
個人利用では、普段利用しているPCへクラウド上の重要なデータを同期しておくだけでも十分効果が期待できる。
もし全データを同期するほどストレージの余裕がなければ、重要データだけ同期する方法でもよい。
容量が不足する場合は、外付けHDDやSDカードなどでストレージを拡張する方法もある。その際には「そのデバイスで使えるかどうか」と「オンラインストレージの同期先として利用できるか」の確認は必須である。
一方、複数人で共有データを扱うようになったら、NASなどを利用したデータ管理も検討すると各自のPCでそれぞれ同期するよりもストレージ使用に無駄がなくなり、情報漏洩対策も行いやすくなる。
まとめ
- 重要なデータはクラウドだけに保存しない
- 手元にも最低1つコピーを保持する
- 更新頻度が高いデータは同期運用が管理しやすい
- 同期には利便性だけでなく注意点もある
- 情報漏えい対策やバックアップと組み合わせて運用する
クラウドは便利で安全性も高いが、「クラウドだけ」に依存しない運用を取り入れることで、障害やアカウントトラブルにも対応しやすくなる。
