世代管理とは|複数時点のバックアップを保持する仕組み

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世代管理とは|複数時点のバックアップを保持する仕組み

世代管理とは、最新のバックアップだけでなく、異なる時点で取得した複数のバックアップを保持する仕組みである。

バックアップ後に元のデータが削除・破損・暗号化され、その状態で次のバックアップが実行されると、最新のバックアップにも問題が反映される場合がある。

複数の世代を保持しておけば、問題が発生する前の状態まで遡って復元できる。

世代管理の仕組み

世代管理では以前の状態をすぐに削除せず、複数の時点を復元可能な状態として保持する。

例えば7世代を保持する場合、最新のバックアップを含め、異なる時点のバックアップが7回分残る。それぞれの時点がバックアップの「世代」となる。

世代管理が必要な理由

データに問題が発生しても、すぐに気付けるとは限らない。

数日前にファイルを誤って削除していた場合や、保存されているファイルが以前から破損していた場合は、問題が発生した後にもバックアップが繰り返されることがある。

ランサムウェアによって暗号化されたファイルが、そのままバックアップされることも考えられる。

最新のバックアップだけでは正常なデータが残っていない場合でも、複数の世代があれば、問題が発生する前の状態を選んで復元できる。

世代数と保持期間

世代数は、復元できる過去の時点の数を表す。

毎日1回バックアップを取得して7世代を保持すれば、おおむね過去7日分の状態を残せる。1日4回取得する場合に同じ7世代を保持しても、遡れる期間は短くなる。

そのため、保持する世代数だけでなく、バックアップを取得する頻度と、どの程度過去まで遡れる必要があるかを合わせて考える。

バックアップを残す間隔

すべてのバックアップを同じ間隔で長期間保持する必要はない。

例えば直近のバックアップは日単位で残し、それより古いものは週単位、さらに古いものは月単位で残す運用も考えられる。

最近発生した問題には細かな時点から復元できる状態を維持しながら、古いバックアップの間隔を広げることで、保存容量を抑えつつ長期間遡れるようになる。

バックアップソフトやクラウドサービスによっては、このような保持ルールを設定し、古くなった世代の整理を自動化できる。

保存容量との関係

保持する世代を増やせば、バックアップに必要な保存容量も増える。

ただし、各世代がバックアップ対象と同じ容量を毎回使用するとは限らない。増分バックアップや差分バックアップ、重複排除などを利用する仕組みでは、変更されたデータを中心に保存することで必要な容量を抑えられる。

利用するバックアップ製品やサービスの方式を確認し、保存容量と必要な保持期間から世代数を決める。

世代管理とバックアップの保護

複数の世代を保持していても、バックアップ自体が失われれば復元できない。

バックアップ先の機器が故障した場合や、ランサムウェアによってすべての世代が暗号化・削除された場合は、世代管理だけではデータを保護できない。

世代管理は問題が発生する前の状態へ遡るための仕組みであり、バックアップ自体を障害や攻撃から守る対策とは分けて考える必要がある。