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WordPressの設定集を作成する|改竄・感染後の再構築に必要な構成情報の保存
WordPressが改竄やマルウェア感染を受けた場合、感染時期や影響範囲が分からなければ、既存の環境やバックアップに不正なファイルや設定が含まれている可能性がある。
このような場合に備え、クリーンな環境へサイトを再構築するための構成情報を設定集として保存しておく。
なお設定集は再構築だけでなく、サイト管理を別の担当者へ引き継ぐ際の構成資料としても利用できるので平時であっても存在価値がある。
設定集とバックアップの違い
バックアップは、WordPressのファイルやデータベースなど、その時点のサイトを復元するためのデータである。
設定集はサイトそのものを保存するのではなく、正常な構成を再現するための情報を記録する。既存環境をそのまま戻せない場合でも、使用していたテーマやプラグイン、各種設定を確認しながらクリーンな環境を組み直せる。
両者は用途が異なるため、バックアップとは別に設定集を用意しておく。
設定情報を保存する
設定内容に応じて、テキスト、スクリーンショット、ファイルなどを使い分ける。
バージョンや設定値、サービス名、用途などはテキストで記録しておくと、検索や更新がしやすい。多数の項目を持つ設定画面では、スクリーンショットを併用すれば選択状態や項目の位置も確認できる。
設定ファイルや独自コードはファイルのまま保存する。設定のエクスポート機能が用意されている場合は、そのデータも利用できる。
一つの方法に統一する必要はなく、例えばプラグインは名称と用途をテキストで記録し、複雑な設定画面はスクリーンショット、エクスポートできる設定はデータとして残しておくなど使い分けもしくは併用する。
WordPressの基本構成を記録する
WordPressを新しく用意した際に、元の構成を把握できる情報を記録する。
- WordPressのバージョン
- PHPのバージョン
- 使用テーマ・子テーマ
- 使用プラグインと用途
- 独自に追加・変更したコード
テーマやプラグインは名称だけでなく、それぞれの用途も残しておく。再構築時に必要なものを判断しやすくなり、引継ぎ時の構成把握にも役立つ。
WordPressの設定を記録する
管理画面などから行った設定のうち、再構築時に再現する必要があるものを記録する。
- WordPress設定
- プラグイン設定
- パーマリンク
- ウィジェット
- メニュー
- 固定ページ構成
- ユーザーと権限
- cron
すべての設定項目を書き写すのではなく、初期状態から変更した項目や、サイト固有の動作に関係する設定を中心に残しておく。
固定ページについても本文すべてを設定集へ複製するのではなく、主要なページのタイトル、スラッグ、使用するプラグインや機能など、その構成を把握できる状態としておく。
サーバ・ホスティングの設定を記録する
WordPress以外の環境にも、サイトの動作やセキュリティに関係する設定がある。
- PHP設定
- ホスティング固有の設定
- Webサーバに追加した設定
- WAF
- SSL・HTTPS関連設定
- キャッシュ・CDN
ホスティングサービスの管理画面で変更した項目も対象となる。WordPressだけを再現しても、周辺環境が異なれば元と同じ動作や保護状態には戻らない。
DNS・メール・外部サービスの設定を記録する
WordPressの外部にあるサービスとの関係も設定集へ含める。
- DNS
- メール設定
- CDNなどの外部サービス
- 外部API・外部連携
- アクセス解析・タグ管理
- バックアップ・監視サービス
サービス名だけでなく、何のために利用し、WordPressとどのように関係しているかが分かるようにしておく。
認証情報を別に管理する
再構築には、管理画面のパスワードだけでなく、APIキーや復旧コードなどの認証情報も必要となる。
これらは設定集へ直接記載せず、パスワード管理ソフトで管理する。ログイン情報以外を保存できるノート機能などがあれば、APIキーや復旧コードといった情報の保管にも利用できる。
設定集には、必要となる認証情報の種類と保管場所が分かる情報だけを残しておく。
設定変更に合わせて更新する
テーマやプラグインの追加、設定変更、外部サービスの変更などを行った場合は、設定集にも反映する。
古い設定集では現在の正常な構成を再現できない。サイトの構成を変更する作業の一部として、設定集も更新しておく。
設定集から再構築できることを確認する
設定集に必要な情報が揃っているかは、実際に別の環境を構築すると確認しやすい。
ステージング環境などへWordPressを新規構築し、設定集を参照しながら主要な構成を再現する。途中で不足する情報があれば設定集へ追加しておく。
