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本ユニットでは、バックアップ方針の策定で決定した内容に沿って、据え置き型デバイスをバックアップする流れを見ていく。
バックアップ方法や保存先は環境によって異なるが、基本的な設定の流れは共通している。
据え置き型デバイスは電源とネットワークへ常に接続されていることが多いため、自動バックアップとの相性が良く、継続的な運用を実現しやすい。
バックアップ方法を選択する
バックアップ手段は、大きく分けて次の3種類がある。
OS標準機能
WindowsやmacOSには、標準のバックアップ機能が用意されている。
追加費用が不要で導入しやすく、個人利用や小規模環境では十分な場合も多い。
NASメーカー製ソフト
NASはバックアップ用途での利用も多く、多くのメーカーが専用のバックアップソフトを提供している。NASとの連携を前提として設計されており、複数デバイスをまとめて管理しやすい。
バックアップソフト
専用ソフトを導入する方法。バックアップ方式や保存世代、スケジュールなどを細かく設定できる製品も多く、環境に応じた柔軟な運用ができる。
これらから環境や運用方針に合わせて適した方法を選択する。
一応「都度、手作業で」バックアップも出来なくはないが、徐々に実施されなくなることが多いので、意志力や記憶力に頼るのは出来るかぎり避ける。
バックアップ先を設定する
これはバックアップ方針で決定した保存先を設定する。
代表的な保存先には次のようなものがある。
外付けHDD
最も導入しやすく、安価で、個人や小規模環境でも利用しやすい。利用後にケーブルを取り外せば、簡易的なエアギャップバックアップとしても運用できる。
NAS
バックアップソフトからNAS上の共有フォルダーを保存先として指定する。LAN接続されている複数デバイスのバックアップを集中管理でき、コストパフォーマンスと利便性が高い。
クラウド
クラウドストレージやクラウドバックアップサービスを保存先として指定する。インターネット経由で遠隔地へ保存できるため、災害対策としても有効である。
自動バックアップを設定する
据え置き型デバイスでは、自動バックアップを基本とする。
手動バックアップは、実行忘れや実施間隔のばらつきが発生しやすく、継続的な運用には向かない。
一方、自動バックアップには次のようなメリットがある。
- 実行忘れを防げる
- 定期的に最新の状態を保存できる
- 担当者に依存しない運用ができる
- 日常業務を止めずにバックアップを継続できる
バックアップソフトでは、実行日時や頻度、対象データを設定し、自動実行を有効にする。
初回バックアップはデータ量が多く時間を要するため、データ量によっては業務への影響が少ない時間帯に実施する必要がある。
バックアップ結果を確認する
正常に実行されていることを定期的に確認する。
主な確認項目は次のとおりである。
- 最終実行日時
- エラーの有無
- 保存対象が正しいこと
- 復元できること
エラーを放置すると、障害発生時にバックアップが利用できない恐れがある。
バックアップ先の容量を管理する
バックアップ先の容量が不足すると、容量不足により、バックアップが正常に実行されなくなる。
定期的に空き容量を確認し、必要に応じて容量の追加や保存期間の見直しを行う。
また、バックアップソフトが世代管理に対応している場合は、保存世代数や保存期間も運用方針に沿って設定しておく。
まとめ
バックアップは重要だが手間がかかるため、いつのまにか行われなくなりやすい。
据え置き型デバイスでは、自動バックアップを基本とし、バックアップ先の容量不足も通知できる構成にしておく。その後も定期的に実行結果や容量を確認し、正常に運用されていることを継続的に確認することが重要である。
