インシデント対応機器台帳を作成する|障害発生時に必要な機器情報を一元管理する

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目的

障害やインシデントが発生すると、まず影響を受けている機器を特定しなければならない。
しかし、機器の設置場所や役割、管理情報が整理されていないと、原因調査や復旧作業に時間がかかる。

ここでは、障害対応に必要な機器情報を一元管理できる台帳を作成し、障害が発生した際に、どの機器がどこにあり、何を担当しているかを迅速に把握できる状態を構築する。

機器台帳の役割を理解する

機器台帳は資産管理だけでなく、インシデント対応時も大いに役立つ。
障害発生時には、これら短時間で把握できることが重要である。

  • どの機器が影響を受けているか
  • どこに設置されているか
  • どのIPアドレスなのか
  • 管理画面へどう接続するか

管理対象となる機器を整理する

まず、管理対象となる機器を書き出す。ネットワークに接続される機器を中心とし、UPSなど復旧時に重要となる周辺機器も対象とする。

ネットワーク機器

  • ONU
  • ルーター
  • スイッチ(PoE対応かどうかも)
  • Wi-Fiアクセスポイント

デバイス

  • NAS
  • サーバー
  • デスクトップPC
  • ノートPC

周辺機器

  • プリンター
  • UPS

必要な管理項目を決める

台帳には障害対応で必要となる情報を記録する。不要な情報を詰め込みすぎると形骸化のリスクが高くなるが、なにが必要かはその時にならないとわからないことも多い。そのため初回の作成時はある程度幅広い項目を記載することを勧める。

  • 機器名
  • メーカー・型番
  • 設置場所
  • IPアドレス
  • MACアドレス
  • シリアル番号
  • 利用用途
  • 管理画面URL(ブラウザで管理する機器なら)

バックアップ保存場所や保守期限などは、それぞれ専用Unitで管理するため、この台帳へ含める必要はない。

ネットワーク構成図と対応付ける

台帳だけでは通信経路までは把握できない。そのため、現状のネットワーク構成図を書き起こす で作成した図と対応付けて管理するとわかりやすくなる。

  • 機器番号
  • 構成図上の記号
  • ラック番号
  • 設置場所番号

これらを共通化しておくと、障害発生時に構成図と台帳を相互参照できる。

余裕があれば行なうとよいこと

電力をどこからとっているか書き入れる

その機器の消費電力、接続している電源タップやコンセント、そのコンセントに対応するブレーカーなどを記録しておく。

複数機器の挙動が同時期におかしくなれば電源タップに異常があるかもしれない。また障害時に仮設した機器を追加すると、電源容量を超えてしまう場合がある。記載は必須ではないが、電源周りの情報があると、そういった点への注意ができる。

LANケーブルの情報も記載する

ネットワークパケットが流れるLANケーブルは規格によってスループットや耐久性が異なる。家具の下になっていたり劣化したりすると通信障害の原因になることがある。ネットワーク構成図の作成時にケーブル情報を記入していなければ、このインシデント対応の事前準備段階であらためて書き入れる価値はある。

定期的に更新する

機器を追加・交換・撤去した場合は台帳も更新する。更新されていない台帳は障害対応時に信用できなくなるため、実際の環境と一致している状態を維持する。

まとめ

以下が確認できていれば完了とする。

  • 管理対象となる機器を整理した
  • 障害対応に必要な管理項目を決めた
  • 機器台帳を作成した
  • ネットワーク構成図と対応付けた
  • 更新ルールを決めた