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ノートPCやタブレットなどの持ち出し型デバイスは、据え置き型デバイスと利用環境が異なる。そのため、バックアップ方針に基づき、利用形態に合わせてバックアップを実装する。
持ち出し型デバイスの特徴を確認する
持ち出し型デバイスは、据え置き型デバイスと比べて次のような特徴がある。
- 常にバックアップ先へ接続できるとは限らない
- 外出先で新しいデータを作成することがある
- 紛失や盗難のリスクが高い
- WebサービスやVPN接続が中心で、端末内へデータを保存しない運用もある
これらの特徴を踏まえ、利用形態に応じたバックアップを実装する。
バックアップ方法を選択する
据え置き型デバイスと同様に、OS標準機能やバックアップソフトを利用できる。
OS標準機能
Windows バックアップやTime Machineなどを利用する。
NASメーカー製ソフト
NASを利用する場合は、メーカーが提供するバックアップ機能を利用する。
バックアップソフト
世代管理や柔軟なスケジュール設定が必要な場合は、専用のバックアップソフトを利用する。
バックアップ先を設定する
バックアップ方針で決定した保存先を設定する。
外付けHDD・SSD
容量や利用場所に応じて選択する。
バックアップ先も持ち出す場合はSSDを選択する
外出先でもバックアップを取得する場合は、バックアップ先も持ち運ぶことになる。この用途では、耐衝撃性に優れるSSDが適している。
ただし、この運用はノートPCの故障対策としては有効だが、盗難や紛失への対策にはなりにくい。
NAS
事務所や自宅へ戻った際に、自動バックアップしやすい。
クラウド
インターネット経由でバックアップできるため、外出先でも利用しやすい。
利用形態に合わせてバックアップを実装する
定期的に戻るデバイス
毎日または一定の周期で事務所や自宅へ戻るデバイスは、自動バックアップを基本とする。
使用するOSやバックアップソフトによっては、ネットワークへの接続やバックアップ先への接続を契機として自動バックアップを実行できる。
また、バックアップ中にスリープや電源切断によって処理が中断しないよう設定する。
戻る時期が不規則なデバイス
営業活動や出張などで戻る時期が一定でない場合は、自動化だけに頼らず、「戻ったらバックアップする」という運用ルールを決める。
外出先でデータを作成するデバイス
写真や動画、文書などを外出先で作成する場合は、そのデータが端末にしか存在しない時間を短くすることが重要である。
通信できる環境では、重要なデータをオンラインストレージへ同期し、帰社後または帰宅後に通常のバックアップへ取り込む。
WebサービスやVPNを中心に利用するデバイス
WebサービスやVPN、リモートデスクトップなどを利用し、端末内へ業務データを保存しない運用では、バックアップの優先度は低くなる。
故障時に速やかに利用を再開できる程度のシステムや設定のバックアップは確保しておくものの、フルディスク暗号化、多要素認証、MDMなどの管理・盗難対策に比重を置く。
バックアップ結果を確認する
バックアップが正常に実行されていることを確認する。
主な確認項目は据え置き型デバイスと変わらない。
- 最終実行日時
- エラーの有無
- 保存対象
- 同期状態
バックアップ先の容量を管理する
バックアップ先の容量不足によってバックアップが停止しないよう管理する。
確認項目の例は次のとおりである。これも据え置き型デバイスと同様。
- 空き容量
- 保存世代
- クラウドストレージの使用量
まとめ
持ち出し型デバイスのバックアップは、据え置き型デバイスと同じ方法を適用するだけでは十分ではない。
利用形態に応じて、自動バックアップと運用ルールを使い分け、外出先で作成したデータを早期に複製する。
また、端末内へデータを保存しない運用では、バックアップよりも暗号化や認証強化などの情報漏洩対策に比重を置く。
