スマートフォンのローカルバックアップ|自分のデータを手元に確保する

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スマートフォンにはGoogleやAppleが提供する標準バックアップ機能があり、端末の故障や機種変更時には非常に便利である。設定やアプリ環境など、OSと密接に関係する情報は、この機能を利用することで効率よく復元できる。

一方で、写真や動画、連絡先など、自分が作成・蓄積したデータまでプラットフォームだけへ預けることには注意も必要である。サービス障害やアカウント停止などによって、必要なタイミングで利用できなくなる恐れがある。

このユニットでは、OS標準バックアップを活用しつつ、自分のデータをローカルにも保存する考え方を扱う。

スマートフォン特有のバックアップリスクを理解する

OS標準バックアップの役割

GoogleやAppleが提供する標準バックアップは、主に端末を元の状態へ戻すことを目的としている。

例えば次のようなデータは、標準バックアップとの相性が良い。

  • システム設定
  • Wi-Fi設定
  • インストール済みアプリ
  • アプリ設定(一部)
  • ホーム画面構成

これらはOSとの結び付きが強く、機種変更や故障時にも標準バックアップを利用することで効率よく復元できる。

プラットフォームへ依存するリスク

一方で、標準バックアップはGoogleアカウントやApple Accountの継続を前提とした仕組みである。

通常利用では大きな問題になることは少ないが、次のような事態が発生した場合は影響を受ける可能性がある。

  • アカウント停止(最もありうる且つ影響が大きい)
  • サービス障害(時間で解消するがその間に必要なデータがあると困る)
  • サービス終了(可能性は低いもののゼロではない)

こうしたリスクを考慮に入れると、自分が作成した重要なデータについては、ローカルにも保管し依存度を下げることには意味がある。

「環境」と「自分のデータ」を分けて考える

バックアップ対象は、大きく二種類に分けられる。

  • OSやアプリの環境
  • 自分が作成・蓄積したデータ

前者はOS標準バックアップを利用する方が効率的である。OSとの紐付きが強いため手元にデータだけあっても利用できる場面が少なく、データ量も小さいためだ。

一方、後者は他のサービスへ移行したり、将来も利用し続けたりする可能性があるため、プラットフォーマーの状況や意向に左右されない、自分で管理できる形でも保管しておきたい。

ローカルへ保存するデータを整理する

スマートフォンでは、すべてのデータをローカルへ保存する必要はない。

まずは、自分の資産となるデータを整理する。

例えば次のようなものが挙げられる。

  • 写真・動画
  • 連絡先
  • ダウンロードしたファイル
  • 音声データ
  • 業務資料
  • スキャンした書類

端末データをローカルへ保存する

整理したデータを保存するローカルの保存先としては次のようなものが考えられる。

  • パソコン
  • NAS
  • 外付けSSD・HDD

また、NASへ保存する場合は、そのNAS自体もバックアップ対象とし、広域災害への備えとしてオンラインストレージや別拠点バックアップを組み合わせることも検討したい。

LINEトーク履歴をバックアップする

LINEのトーク履歴はアプリの仕様に独自色が強いため、写真や連絡先とは異なって専用のバックアップ機能を利用して保存する必要がある。

写真や連絡先データと合わせてバックアップしておくことで、端末故障や紛失時もトーク履歴を失わずに済む可能性が高まる。

また、重要な写真やファイルをLINE内だけへ保存している場合は、それらも別途ローカルへ保存しておく。

まとめ

  • OS標準バックアップは、設定やアプリ環境の復元に活用する。
  • 写真や動画、連絡先など、自分の資産はローカルに保存する。
  • プラットフォームだけへ依存しないバックアップ環境を構築する。
  • 定期的にバックアップを行い、必要な時に利用できる状態を維持する。