パブリックDNSとは|誰でも利用できるDNSサービス

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パブリックDNSとは

パブリックDNSとは、誰でも利用できるDNSサービスである。

一般的には契約しているプロバイダ(ISP)が提供するDNSサービスを利用するが、利用者が任意に設定を変更することで、パブリックDNSを利用できる。

サービスによって、応答速度や可用性、セキュリティ機能、プライバシー保護などの特徴が異なる。

通常はISPのDNSサービスが利用される

インターネット回線を契約すると、多くの場合はプロバイダ(ISP)が提供するDNSサーバのIPアドレスが自動的に設定される。

ルーターや端末は、DHCPなどによって自動的にISPのDNSサーバ情報を受け取り、特別な設定を行わなくても名前解決が利用できる(利用者自身が初期設定をする場合もある)。

そのため、多くの利用者は意識することなくISPのDNSサービスを利用している。

なぜパブリックDNSが登場したのか

ISPのDNSサービスは、多くの契約者へ安定した名前解決を提供することを目的としている。

標準的な名前解決には十分だが、機能やポリシーはプロバイダに依存する。

一方で利用者によっては、

  • より高速な応答を利用したい
  • 可用性(障害が発生しにくく、継続して利用できること)を重視したい
  • セキュリティ機能を利用したい
  • DNSフィルタリングを利用したい
  • プライバシーを重視したい

といった要望がある。

こうしたニーズに応えるため、誰でも自由に利用できるパブリックDNSサービスが提供されるようになった。

利用できるDNSサービスの種類

DNSには、ISPが提供するもの(ほとんどの場合無料)、パブリックDNS、有料のDNSサービスがある。

種類主な特徴
ISP DNSプロバイダ契約者向けの標準的なDNSサービス各プロバイダ
パブリックDNS誰でも利用できるDNSサービスGoogle Public DNS、Cloudflare DNS、Quad9、AdGuard DNS
有料DNSサービス個別設定や高度なフィルタリング、組織管理などを提供するAdGuard DNS(有料プラン)、Cisco Umbrella、DNSFilter

有料DNSサービスには、パブリックDNSへ管理機能や高度なフィルタリング機能を追加したものや、法人向けに設計されたサービスなどがある。

ISP DNSから変更する理由

利用者がISPのDNSサービスからパブリックDNSへ変更する主な理由は次のとおりである。

  • 応答速度の改善を期待する
  • 安定性や可用性を重視する
  • マルウェア対策などのセキュリティ機能を利用したい
  • DNSフィルタリングを利用したい
  • プライバシー保護を重視したい

ただし、パブリックDNSへ変更したからといって、必ず応答速度や安全性が向上するわけではない。効果は利用環境やサービスによって異なる。

主なパブリックDNSサービス

現在はさまざまなパブリックDNSサービスが提供されている。

サービス主な特徴
Google Public DNS高速性と安定性を重視したDNSサービス
Cloudflare DNSプライバシー保護を重視したDNSサービス
Quad9マルウェア対策機能を備えたDNSサービス
AdGuard DNSDNSフィルタリング機能を備えたDNSサービス

DNSサービスを選ぶ際のポイント

DNSサービスは、通信先を決定する重要な役割を担う。そのため、提供元が不明なDNSサービスや、運営実態の分からないサービスを安易に利用することは避けるべきである。

  • 提供元が明確で信頼できるDNSサービスを利用する
  • 利用目的に合った機能を備えているか確認する
  • 利用規約やプライバシーポリシーを確認しておく

DNSフィルタリングとの違い

パブリックDNSとDNSフィルタリングは同じ意味ではない。
パブリックDNSは、誰でも利用できるDNSサービス全体を指す言葉である。

一方、DNSフィルタリングは、危険なWebサイトや広告などへのアクセスを制御する機能を指す。

そのため、Google Public DNSやCloudflare DNSのように名前解決のみを提供するサービスもあれば、AdGuard DNSやQuad9のようにDNSフィルタリング機能を提供するサービスもある。

パブリックDNSに関連する用語

まとめ

  • パブリックDNSは誰でも利用できるDNSサービスである
  • 通常はISPが提供するDNSサービスが利用される
  • ISPのDNSサービスは標準的な名前解決には十分だが、機能やポリシーはプロバイダに依存する
  • パブリックDNSは、速度・セキュリティ・プライバシーなど、重視する点に応じて選択できる
  • DNSフィルタリングはパブリックDNSが提供する機能の一つであり、すべてのパブリックDNSが備えているわけではない